ライブセットのあれこれの巻。

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 この前guuのライブが50分という長い時間のライブで、そのライブセットを作るのにとても苦労しました。掲載した画像がそのリストで、このリストを見ながら手動で曲から曲に移動し、BPMを合わし、ディレイのタイムを変えて、さらにフレーズを出したり引っ込めたりで曲を展開するわけです。
 打ち込みのライブって最初から打ち込んでるから楽だろうなんて思われている部分もあるのですが、結構忙しいし、曲から曲へ移る時にパターンの数字を間違えると、今までの流れが台無しになってしまうので、とてつもなく集中力が必要で緊張します。

hirotec - Amazing Roland MC-307 Live (Live)
https://youtu.be/Un1xkguThLQ

そりゃライブが終わると毎回クタクタなワケです。

 そしてこのライブセットをどうするか?それは初めてライブをやった時からずっと試行錯誤が続いています。

 曲と曲の間に世界観が膨らむSEやセリフを入れてみたり、事前にライブのイメージをお知らせしたりなどなど。

 いろいろ試してきたのですが、前にやった某フェスのオーディションライブを録音した音源を聴いた時になんだか自分のライブがとても長く感じてしまいました。

 これは何となくの実感として思っていたのですが、ココ最近の音楽は曲の長さが短くなるか、展開が多くて密度が高いかのどちらかの傾向になっているように思い、DJプレイもCDJやPCなどでプレイが出来る事でドンドンとジャンルレスで展開が早くなっていっているように感じていました。特にDJは曲の早さを合わせる手間が無くなった事が大きいと思います。

 いくら流行に疎い自分でもこのタイム感が身に付いてしまっているのだなと。そして自分が好きなライブやDJの動画はみんなタイトでドンドンと展開していく感じなんですよね。特に衝撃を受けたのがこのDJプレイ↓

DJ Krush Live streaming 2014 - Dommune
https://youtu.be/S5paXUciUfw

DJ Krush Live 2014 - Dommune pt.2
https://youtu.be/nwMKSQffhnQ

音源のみはコチラ↓
DJ Krush - Dommune Live Stream 2014/8/2 (AUDIO ONLY)
https://youtu.be/lRWL0czuoPU

 いや~コレを聴いてひっくり返りました。展開も早く途中でだれる事もなく最後まで展開していくこのDJは衝撃でした。PC導入後のDJクラッシュはイマイチ好きになれなかったのですが、ここまで出来てしまうのかと思いました。

 そしてコチラも大好きな打ち込みのライブ。
RBMA Tokyo 2014: Quarta330 Live Stream
https://youtu.be/wX3ys0fSER0

このノンストップ感と曲のキャッチーさ、そして展開のタイトさがとても気持ちよく何回も聴きました。

 この二つのプレイを参考にしたこともあって、hirotecのライブは段々一曲の長さが短くなり、曲数が増えていく傾向になっていきました。たしか昔は30分に5~6曲だったのが、今は7~8曲くらいの密度になっています。

 あと今回のライブの参考になったDJプレイがコチラ↓
ALISON WONDERLAND trap, hip hop and bass DJ set in The Lab LA
https://youtu.be/HIXwkduDI3w

 この人オーストラリアのEDMのトラックメーカーであり、歌手でありDJもするんですが、とにかく展開の多いDJプレイでかかる曲もEDMとは言いつつもトラップ系で、ちょっとブリブリの展開が続くかなって思うとシンセフレーズが入ったイイ感じの曲につながっていきます。しかもその曲は自分の曲だったりしてそれがかなり良いんですよね。
 最後の方でマッシブ・アタックをかけていてなるほど納得してしまいます。

 でEDMのアーティストがなんでライブじゃなくてDJをやるんだろう?しかもなんで自分の曲ばかり連発したプレイをするんだろう?とずっと疑問におもっていたのですが、EDMのアーティストにとってDJプレイ自体が自分の曲のライブみたいなものなんだなと。しかもそれはロックミュージシャンのライブに近く、だからみんなDJの方を見て手を上げて踊るワケです。
 昔日本のクラブの客はみんなDJの方を見て踊ると批判的に書かれていたことが懐かしいです。

 そしてEDMの人たちが自分の曲をDJで連発するなら、それに対抗してhirotecは307でDJのように自分の曲を繋げて展開していこうって思いついて、今回のライブセットになりました。

 まあそもそも307なんで限界もあるし人力で調整&展開を今まで以上にハイペースでやらなくてはいけなくなったので、自分への負担はハンパないです。

 しかし自分の中では307の音に振り落とされずに股がってコントロールしていくイメージで、ライブ中は緊張と興奮でアドレナリンが出まくっていると思います。

307の音に股がっているイメージは自分ではこんな感じです↓
日本昔はなし(白黒)op
https://youtu.be/zbxaK4kWvMQ


 まあ今後もライブはこの方向性を突き進めていきたいと思います。