バック・トゥ・ザ・ベイシックの巻。

 ここのところブログはライブの告知かライブの報告しか書いてなかったので、久々に最近聴いている音楽などについて書きたいと思います。

 丁度八月の終り、仕事の忙しさがマックスでフラフラで帰宅する時、なんかガツガツしたものは聴けないのだが電子音は聴きたいな~と。優しい電子音は無いかしらとiPodを操作してコレだ!!とハマったのがコレです。

冨田勲 「月の光」  Isao Tomita / "Clair de Lune"
https://youtu.be/8ajSyyzIC_8

Isao Tomita - Arabesque No. 1
https://youtu.be/igHOaMOzzUo

 出た!!ミスターシンセサイザーこと、冨田勲!!
これは冨田勲大先生が1974年にモーグシンセサイザードビュッシーの曲をアレンジしたアルバムの曲なのですが、とにかく素晴らしい。

 当時のシンセサイザ-はご存知の通りあだ名が「タンス」といわれるほど巨大。しかも音色を作るのが超大変でアナログのために湿気や気温によって音色が変わってしまうな代物。しかもこんだけ大きいのに確か1音しか出ないんじゃなかったかしら。

 それを駆使してここまで素晴らしい音像を作り出すのだから本当に凄いです。良く聴くととてつもないほど音が重なっていて音に深みが出ているのがわかります。

 そしてアレンジも素晴らしいですよね。原曲はピアノの曲だったりするのですが、それをシンセの電子音でパートを割り当てて、スペーシーな世界観に広げています。

冨田勲氏は他にもクラシックをシンセアレンジにしたアルバムがリリースされているのですが、やはりこのドビュッシーとの相性が抜群だと思います。最高です。

 
 冨田勲を聴いて、こりゃ自分のルーツを聴きなおさなければと次に手に取ったのはもちろんYMO!!兄のカセットを母のラジカセで何回聴いた事か!!

 で図書館で借りて最初に聴いたのが『浮気なぼくら』。自分はYMOと言えば『テクノデリック』が一番好き!!と思っていたのですが、聴き直すとこれが最高。特にこの『邂逅』は今聴くとイントロ&アウトロのフレーズやコードが後のhirotecの音が滅茶苦茶影響を受けていることがわかります。

 この曲の金属音的な音って当時はDX7も無かったし、どうやって出していたんだろう?と不思議に思って調べたら、鐘の音をサンプリングして使っているみたいですね。なるほどなと。

Yellow Magic Orchestra - Kai-Koh
https://youtu.be/ms6Td6zWNqg

なんか『浮気なぼくら』は『きみに胸キュン』とか歌謡曲路線のイメージが強かったのですが、今の耳で聴くと結構トラックがぶっ飛んでいてビックリします。

YMO - WILD AMBITIONS
https://youtu.be/JZJkpRyxxX0

この曲も大好き。(動画だとジャケットがアルバム『サーヴィス』になってますね)アルバム最後を締めくくる曲として本当に素敵だなと。当時この曲を歌番組で演奏している動画があるのですが、今見るとよくこんな曲をゴールデンタイムで流していたな~ってビックリします。ホントに当時のYMO熱狂ぶりの凄さがわかります。

YMO Wild Ambitions (夜のヒットスタジオ)
https://youtu.be/2FZke4ozwNY

ウ~ン暗いwでも生ピアノが入るアレンジが良いですね。細野さんと教授が全く別の方向を見ていて仲が悪そうなのがわかりますね。でもこの曲は二人の良い所が合わさった素晴らしい曲だと思います。

YMOはまだまだ掘っていこうかなと思っています。ホントにリアルタイムで聴きたかったな~。