新曲『ぼくのテクノ』をYouTubeにアップしましたの巻。


新曲『ぼくのテクノ』をYouTubeにアップしました。

ぼくのテクノ / hirotec
http://youtu.be/jduIVFI1zRs

この曲は先に『ぼくのテクノ』というタイトルが決まっていて、そこから自分がテクノにハマって本当にテクノしか聴いていなかった高校時代の自分をテーマにした曲になりました。

ただテーマ先行なために、その思いも重く、自分が良いと思えるモノがなかなか出来ない状態でした。

たぶんそんなにテクノに詳しくない人、またはテクノは知っていても90年代のあのテクノが持っていた時代の空気感を知らない人にとっては「テクノ」は単なる音楽のいちジャンルにすぎないかもしれません。

しかし高校時代にケン・イシイの『ジェリートーンズ』で今のテクノ(その前にYMOは兄経由で小学生時代にかなり聴いていた下地はありました。)に出会い、さらにソニーが海外のテクノレーベルとライセンスを取り、日本盤が一杯でていたいわゆる『ソニテク世代』にとっては「テクノ」は単なる音楽ジャンルを越えたものなのです。

中古の機材で自宅のベットルームでシコシコ作られた楽曲が、一気に世界とコネクトする感じは、90年代後半に広まったインターネットと同じくらい希望がありました。

そしてまさにこの日本から海外のレーベルと契約し、その作品が絶賛されたカリスマがケン・イシイでした。

ケン・シシイは当時『東洋のテクノゴット』なんて言われて、今聞くと笑ってしまいますが、ヨーロッパでは生まれでない、そして影響を受けたと言われるデトロイトテクノとも違う、完全にオリジナルな音でした。

Flare - Out of the Inside (Ken Ishii)
http://youtu.be/fSWzKWmnIlU

そりゃ高校時代の自分は完璧に崇拝していました。

その後に出た『メタルブルーアメリカ』という今までと全く違う方向性のアルバムが出てさすがの自分もひっくり返ったり、同時に面白い人たちだとは思っていたけど、作品としてイマイチ好きでなかった電気グルーヴの『A』というアルバムが衝撃的に素晴らしかったり、試聴出来ないレコード屋で雑誌の評価だけで買ったLFOのアルバムが自分には微妙だったり、でも同じメンバーのスピードジャックのアルバムがかなり良かったり、フードラムのクラシックシリーズが素晴らしくて、アルバムが出る事をずっと待っているうちに自然消滅してしまったり、マイク・ヴァン・ダイクが最高だったり、アンダーワールドが最高で今はシュッとしているダレンも当時は超オタクな感じだったり、攻殻機動隊のゲームのサントラでデリックメイに衝撃を受け、デトロイトテクノに完璧に傾倒したり、ミニマルテクノばっかりでついていけない時にテクネジアに出会ったり(ヒロテックの名前はテクノとアジアを組み合わせたテクネイジアが元ネタ。)DJ始めたり、大学四年でファミ探の二人に出会い、影響を受けて307を買ったり・・・

でなんだかんだあって今があるわけです。
もう書いても書いてもキリがない。
それくらいの思いを込めて、この曲を作りました。
(ちょっと重いかしらW)

とにかくテクノ万歳!!