ヒーローを求めての巻。

昨夜、レイトショーで映画『アベンジャーズ』を見て来た。

アベンジャーズ
http://www.marvel-japan.com/movies/avengers/home.html

内容は宇宙のあっちの世界と繋がる事が出来るキューブというものがあって、あっち側の悪いヤツが地球にやってきてキューブを奪い、あっちから軍隊を送り込んで地球を支配しようとする。でアメリカンヒーローたちが力を合わせてそれに挑むという、まあそんな感じの映画。

単純なお話で、ヒーローのがんばりに熱くなれればOK。

だと思って見に行ったのですが、ちょっとビックリすることがありました。ラスト、ニューヨークを舞台にしたアッチの軍隊との壮絶なバトルシーン。その中に一般人が空からやってくる軍隊に驚愕し、街が破壊される中逃げまとうシーンが結構あるのです。

多分アメリカ人ならばここは明らかに9.11のあのテロ事件を重ねて見るのでしょうが、自分はどうしても3.11の大地震原発事故を重ねてみてしまいました。

逃げまとい、圧倒的な力になす術がない感じは、地震津波、そして原発事故による見えない放射能の影響を恐れていたあの時の日本や自分に見えるのです。
原発事故や放射能の影響はまだまだ収拾がついていないけどね)

しかもストーリーの鍵となるキューブはこっちとあっちをつなげるだけでなく、そのパワーを利用して兵器を作ろうとしていた設定もあり、それってまさに「原子力」だと思ってしまいました。

たぶん大地震原発事故を経験していないと、人々が逃げまとうシーンをそこまで読み込まなかったと思います。

そして圧倒的な恐怖に感情移入してしまった一方で、その圧倒的な恐怖から我々守ってくれて、時には一緒に戦ってくれるヒーローを求める気持ちもわかるような気がしました。

もしあの津波原発事故の時にアイアンマンみたいなヒーローがいてくれたら・・・あの地震で恐怖を感じたが、特に被害はなく無事だった自分でさえそう思うのだから、実際に被害にあったり、家族を亡くされた人だったら、その思いはより強くなるのではと思います。

ヒーローを求める気持ちって多分危機が近くにある国の方がより強くなるし、それが娯楽として成り立ちやすいように感じます。
ひょっとしてアメリカが異常にヒーローを求めたがるのは、世界中で
戦争をし、それによって亡くなる人や、戦場の恐怖を背負って帰国する人の数が多いからではないかしら?

まあ地震は天災であり(原発事故は人災であるという話もあるけどね)、戦争とは違うけど、地震津波、台風、土砂崩れ、などなど天災の多い日本を舞台に、天災や放射能と戦うヒーローを描いたら、凄い共感できるのではないかな。

それにしてもアイアンマンがかっこよかったな~。
社長で、お金持ちで、頭が良くて、発明家で、高級車を乗り回し、スマートで、女にモテて、しかも超カッコ良いバトルスーツを着て戦うヒーローであるなんて、超男の子の夢じゃん!!

さっそくアイアンマンのフィギュアが欲しくなりました。
自分もヒーローを求めていますw