自警団の巻。

この前、大津のいじめ問題に関連して、教育長がハンマーで殴られ負傷した事件が起きた。

容疑者は大学生で「真実を隠していると思い許せないと思った。」と話しているとのこと。

このニュースを聞いてなんとも言えない気持ちになった。
確かにいじめ問題での学校や教育委員会の対応には疑問もあるし、怒りすら感じていた。でもだからと言って、直接的に普通の人がハンマーで教育長を殴って言い訳でもない。

ただ本来ならば子どもを守るべき公共の組織が、全く機能していない状態で普通の市民はどうやって、自分や自分の子ども、そして自分が住む地域を守っていったらいいのだろうか?

このニュースを聞いてさらに大震災後、原発事故後の今の日本の状況にも似ているように感じた。

大震災や津波で被害を受けた地域や、そこに暮らす人々はまだまだ復興の途中であるし、原発だって収束はしていない。

なのに国や電力会社はそういった弱い立場にいる人の側にたって行動をしているようには感じられない。

結局なんの安全の根拠もなく、停まっていた原発は再稼働され、不景気であり、被災している人だけでなく、一般人にも泣きっ面に蜂な消費税は10%になり、電気料金もアップする。なんだかよく落ちるオスプレイという米軍の飛行機もこの日本の空で飛ぶ事になる。

そんな状況で誰が自分や自分の家族や子どもを守ってくれるの?

結局誰も守ってはくれないし、国も政治家も信用は出来ない。
だってマニュフェストとかいう約束さえ守ってくれないのだから。

放射能から、空から落ちてくる米軍機から、高い税金から自分で自分や家族を守らなければならない。
もう他人任せには出来ない。

まるで自警団を結成するような覚悟である。
でもそれってどうなんだろう?

今回みたいなハンマーを振りかざしてしまった青年のように行き過ぎた状況があっちこっちで起きて無秩序になるか、日本人がヤケに待望している「強いリーダー」とか言われて浮かれているタカ派に政治を任せて、結局は弱い立場の人々がその尻拭いをさせられるハメになるだけではないのだろうか?


妻と放射能の影響や不安(なんせ産まれたばかりの娘がいるからね)についていろいろ話をして、考えさせられたと同時に、なにか覚悟を決めなければならないと思った。