ドズ~ンとやられた作品の巻。

最近、自分の作品を作りつつも、いろいろな作品に出会ってかなりの衝撃を受けることが多いです。

そんなココ最近衝撃を受けた三作品をご紹介。


アーサー・C・クラーク幼年期の終り』(SF小説

アーサー・C・クラークの短編を読み終えて、次は何を読んだら良いのかしら?と思っていた所、ツイッターで大山のぶ夫さんからこの『幼年期の終り』を勧められ、いろいろな所でも最高傑作と言われていたので、文庫を買って読み始めました。

大まかはストーリーは地球にとんでもなく大きいUFOが来て、人類よりも遥かに高度なエイリアンが、地球の問題を解決していくのですが、ソレには実はある目的があって果たしてその目的とは・・・・・

というような感じなんですが、この目的がわかる後半からコレがもう、トンでもないスケール&あまりにもアレな結末で、読み終えた後しばらく呆然としていました。
正直言ってそれ以上は言えないです。でも凄かったです。



荒木経惟『センチメンタルな旅 春の旅』(写真集)
http://openers.jp/culture/kitamura/arakinobuyoshi_chiro_0609.html

これは写真家、アラーキーの愛猫「チロ」の最後の日々を撮った写真集で、限定品で、今は入手困難&某古本屋では三倍の値段が付いているものです。妻がアラーキーとチロちゃんがとても好きで、ノドから手が出るほど欲しがっていて、見たい見たいと言っていたものです。

でこの写真集が、東京都写真美術館の図書室にある事を見つけ、日曜に妻と観に行ってきました。

写真集、とても衝撃的でした。愛するものへの眼差しがとても優しく、そして悲しい。ふと気づくと、妻は泣いていました。
自分はアラーキーの目線でこの写真集を見ていたのですが、妻はチロちゃんの目線で見ていたようです。チロちゃんが最後に泣いている気持ちがわかると言っていました。

とにかく見終えた後、言葉が出なかったです。


その街のこども』(映画)
http://sonomachi.com/

実は東京都写真美術館へ行ったのはこの映画を見るためでもありました。前にブログでも書いた映画で、阪神淡路大震災15年特別企画としてNHKで放映されたテレビドラマを劇場用に再編集したものです。

この映画も凄く良かったです。天災という逃れられない過去から逃げたり、向き合ったり、それでも生きて行く。よくある「良い話」でも「なける話」でもなく、被害にあった人の数だけある、経験と人生をそのままに描き、それでも今まで生きてきたんだというリアル。映画のセリフであった「少しでも良くなるように工夫する。」本当に素晴らしい作品でした。

上映館が少なく、そろそろ都内の上映は終わってしまうそうなので、ゼヒゼヒ見て欲しい映画です。

さてさてそんな傑作三昧な日々なんですが、なによりも自分の作品を早く形にしたいです。がんばるぞ~と。