ホントに昔は良かったのかね?の巻。

最近、三十歳を越えたあたりから自分がオッサン化しているようで、段々と最新のモノに「ついて行けない、ついて行かない」傾向にある。

その傾向の一番の例は、CDでDJが出来ない事。
店頭でよくCD-Jをいじるのですが、血がにじむほどアナログレコードでDJを練習したので、ど~してもしっくりこない。&ピッチが合わせられない。

まあ機材を買って練習すれば出来るんだろうけど、今さら持っているレコードを全部デジタル化とか面倒だし、このままで良いやって諦めた。

あと音楽制作も相変わらず十年も使っているMC-307を使っている。
パソコンでの楽曲制作って何でもできるらしいけど、しっくりくるのはやっぱり307なんだよね。だってもう十年もいじっているのにまだまだ新しい事を発見するしね。

とまあこんな感じで、「ついて行けない、ついて行かない」わけです。

でもだからといって、「昔は良かった。」とは思わない。
別にみんながアナログレコードでDJしろ!!とか実機で曲を作れ!!とは思わない。

でも某都知事みたいに、平気で「昔は良かった!!夢と希望があった!!」とか「今の若者は(以下略)」のような発言が、世間的に結構受けるんだよね。

でもそれはあくまでノスタルジーであって、「三丁目の夕日」的昭和三十年代って実際は今と比べると少年犯罪の件数が多かったり、公害が酷くてとても夕日なんて見れなかったりしたわけで、一方的に「昔は良かった」わけではない。

っていうかアンタが憂いでいう今という時代を作ったのはアンタガタ大人じゃないか!! 全てを若者に押し付けては欲しくない。

でも今なんとなく世の中不安だから、一方的で独善的な発言が求められてしまうのかもしれない。

今週の東京ポッド許可局『第167回“八百長”論』でも「日本には宗教がないから、自分の頭で考えずに、人々が一方的な価値観や宗教を求めているし、独裁者を望んでいるような所がある」という内容があって、思わずうなずいてしまった。

まあそんな大人にはぜひとも、映画『クレヨンしんちゃん・嵐を呼ぶモーレツオトナ帝国の逆襲』を見て欲しいです。

ノスタルジーというモノの魅力を認めつつも、それだけではいけないことをとてもよく描いていると思います。