江戸時代から宇宙時代までの巻。

連休に図書館でいろいろ本やCDを借りた。

CDは『三遊亭圓楽 独演会全集』の7と15。
本はアーサー・C・クラークの『天の向こう側』という短編集。

どちらも面白くてハマっています。

海外SF小説はSF好きには基礎&必修科目的なモノなのですが、いつもどうしても読み進めるのが難しく、挫折することが多いジャンルです。

「『攻殻機動隊』が好きだったら『ニューロマンサー』は読まなくては!!」って毎回思って読み始めるのですが、気がつくとウトウト。なかなか世界観に入り込めません。映画『ブレードランナー』が大好きだから原作の『アンドロイドは電気羊の夢をみるか?』も読んだのですが
映画のイメージの方が大きく、ほぼ無理矢理読んだ状態でした。

そんな何回も挑戦しては挫折しているジャンルなのですが、図書館でエイヤ!!っと勢いで借りたアーサー・C・クラークは『天の向こう側』は短編なのと、文体が美しく、ドンドンと読み進んでいます。

特に表題作の『天の向こう側』と『月に賭ける』などの宇宙で働く人たちの日常の語り口が素晴らしく、グッときます。

落語を聴いて頭が江戸時代になった所で、今度はアーサー・C・クラークを読んで未来の宇宙時代に時代が一気に飛んだりして、なんだか時間旅行をしているような気分になります。

そして江戸時代でも宇宙時代でもそこには人々が暮らしているわけで、そんな人の日常が描かれているからこそ、魅力的なものになるのだなと思います。

あと改めて思うのは、落語のようなバカバカしい笑いや登場人物と、SF的な宇宙時代の世界観を組み合わせた、藤子・F・不二雄大先生の『21エモン』ってやっぱり凄いな~と思いました。