パンドラの箱の巻。

尖閣諸島での中国船と海上保安庁の船との衝突映像が流出してYouTubeにアップされた事について。

自分はかなりヘビーなYouTubeユーザーで、日常的に気になる音楽や映像を検索しては動画を見ています。
そんなYouTubeで政府が非公開にした映像がアップされ、その動画を見た時、不謹慎にも当事者になれるワクワク感を感じてしまった。

政府による外交の対応の悪さや煮え切らない感じ。そして相手である中国の態度から、妙な正義感が煽られて「よくぞ動画をアップしてくれた!!」と思う部分もある。

ただコレって同時に危険な行為でもあります。なんだかパンドラの箱を開けてしまったような気がします。

まあ今回は国家機密という事もあって、「流出」が一番の問題になってしまっているけど、自分の中ではもっと個人的な範囲での物議になる映像をネットにアップして、真意を問うようなやり方が今後増えて行くのでは?と思います。

たとえばいじめとか虐待などなど、動画or音声として個人が断定出来るような状態でアップされて、加害者が必要以上に糾弾されてしまうとか。

今まで国家が法の下に裁いていた(いじめなら学校や教育委員会)事が、そのシステムやらなんやら信用も崩れてしまったために(というより信用しなくなったのかな?)、個人がまるで自警団のようになって、自分自身で相手を追いつめて行くような世の中になっていくのかしら?

たしかにネットは個人にとても大きな力を与えるけれども、それが行き過ぎると個人の感情を煽るだけで、とても怖く感じる所もあります。

確実に相手が悪いのに、相手側からその力を行使してくる事もあるかもしれないしね。

そんな事とは関係があるような、ないような事なんですけど、流出問題と時を同じくして、自分が毎週楽しみに聴いているネットラジオ東京ポッド許可局で、番組の内容を某お笑いライターに盗用されたという問題が取り上げられている。

【第154回“お笑い批評”論 前編】
http://www.voiceblog.jp/tokyo-pod/1261615.html

許可局員であるプチ鹿島氏のブログ
http://orenobaka.com/?eid=1808

対するお笑いライターのブログ
http://owa-writer.com/

自分は東京ポッド許可局が大好きな人間なものだし、メンバーの人たちはかなり頭も良いし、ネットで一人のライターを糾弾する事の怖さもわかってやっている行為だと思うし、そう思うとそうとう東京ポッド許可局側は頭にキテいたんだろうなと思います。

ネットの時代になって、一つのミスが瞬時にとてつもなく大きな問題として膨れ上がるようになったのかな。