「門前の小僧」と「ビデオデッキ前の小僧」の巻。

『門前の小僧習わぬ経を読む』ということわざがあります。

意味は普段見聞きしていると、知らず知らずのうちにその物事に習熟することのたとえ。環境が人に与える影響は大きいということです。

自分にとって音楽の影響がまさにコレで、七歳年上の兄からの影響がとても大きく、ワム、YMOコルトレーンビル・エバンスなどなど、自分が好きな音楽の元には確実に兄からの影響があります。

で、この前YouTubeを検索していたら、自分が小学生の時に兄がビデオに録画してまさに「ビデオテープがすり切れるほど、すり切れて向こう側が見えてしまうほど」何回も見ていて、その横で自分も何回も見ていた動画が何個か見つかりました。

改めて見ると、「うあ~懐かしいな~」という感想と「え?コレを小学生で見てたの!?」という驚きがありました。
ではそんな動画をご紹介。

Ryuichi Sakamoto + Peter Scherer - People (Live at NYC)
http://www.youtube.com/watch?v=4b9HWPlhXWc
Arto Lindsay + Peter Scherer - It's Gonna Rain (Live at NYC)
http://www.youtube.com/watch?v=LL4rF91gMxA
Sakamoto + Lindsay - It Only Has To Happen Once (Live at NYC)
http://www.youtube.com/watch?v=tsGeV98-MOU

兄が坂本龍一が大好きだった時期に、確か深夜に放映された坂本龍一アート・リンゼイとピーター・シェラーによる、「アンビシャス・ラバース」というユニットのセッションライブです。

今でもインパクトのあるアート・リンゼイの風貌、歌い方、そしてギターノイズ!!そしてソレを冷静に受け止めるピーターシェラーのクールな音!!  放映されたのは1990年との事で、もう20年もたっている事、当時に自分は11才でまだ小学生の時だった事にビックリしました。

あとたしかライブ映像の合間に村上龍のコメントがあって、それが小学生の自分にもわかるくらい退屈で、兄もよく早回しして飛ばしていた事も思い出しましたw


Bill Evans - The Creative Process and Self-Teaching
http://www.youtube.com/watch?v=YEHWaGuurUk
Bill Evans - My Foolish Heart
http://www.youtube.com/watch?v=z3Sm6zrzdC8

2番目の動画は多分違うヤツだとおもうのですが、コレも兄がビデオがすり切れるほど兄が見ていて、確か中学生くらいの自分も何回も見たビルエバンスの映像です。
ビルエバンスの演奏を聴いたのは多分CDよりもこの映像の方が先で、昔のサラリーマンのようなピッチリときめた七三分け&メガネに、下手しらたピアノの鍵盤よりも頭が下になってしまっているのでは?と思うくらいのエクストリームな演奏姿勢。そしてそんな姿勢から繰り出される信じられない超繊細な音はやはりインパクトがありました。

あまりにもこの映像を何回も見ていたものだから、ビルエバンス=白黒になってしまい、フルカラーのビルエバンスが想像出来なかったり、後世のヒゲが映えた「ヒゲ・エバンス」にしばらく違和感があったりしました。

(オマケ)
SHOGUNADE 坂本龍一 NEO GEO LIVE
http://www.youtube.com/watch?v=dTOO7K-kvkM

うあ!!コレも何回も見た!!
坂本龍一が叩く電子ドラムのサンプリング音である「ジウンロクニニナントカシャー(耳コピ)」を聴いた瞬間に体に電気が走りましたw