白黒の夜と宇宙の巻。

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デジカメを購入して以来、常に持ち歩いて撮ってるのですが、このデジカメってやはり安いので、オートモードで機械まかせに撮るとかなりぼやけた画像となってしまい、結局感度などをいじって撮っていて、それがまた面白かったりします。

で最近ハマっているのが白黒で夜の街を撮る事です。
もともとこのカメラに白黒モードはなく、文字をはっきり写す「テキストモード」の白黒を使って撮影しています。

白黒で感度を下げて、しっかりと構えて、シャッタースピードが遅い状態で夜を撮ると、くっきりと暗闇と明かりが映ります。その闇と光から、宇宙を漂っているような不思議な浮遊観を感じます。

妻から教えてもらった森山大道という写真家の白黒の作品を初めて見た時も、そんな感じを受けました。

多分粒子の荒い白黒写真が、真っ暗な宇宙と光り輝く星のように見えたからなのだと思います。

黒人がゲットーの真っ暗な夜空に宇宙を感じる事で生まれる、ブラックミュージック特有のスペーシー感とも通じるモノがあると思います。

ただ自分にとっては日常の延長上に宇宙を感じ、黒人のミュージシャンは日常や現実から逃れるために夜空に宇宙を感じる違いはあります。

その辺の事は自分にとっての聖書、野田努『ブラックマシンミュージック』を読んでわかった事です。

そういえば、最近野田努って日本語ラップへの批評の比重がとても大きいように思います。

批評的に日本語ラップというトピックがとてもホットで、テクノ野郎としては羨ましい限りです。