人は人を救いたいし、人に救われたいの巻。

今日は仕事がお休みだったので、『TBSラジオ ライムスター宇多丸ウィークエンドシャッフル』
でとりあげられる映画『今、僕は』
を見に行った。

去年はこの番組で取り上げられ、「面白そうだな~」と思いつつ、結局見なかったために後悔する映画が多かったので、面白そうなヤツは積極的に見に行ってみようと思ったわけです。

ストーリーは地方都市で母と二人暮らしの二十歳・ニートが主人公。ある日母の昔の同僚がやってきてその人の口利きで、バイトを始める事になるのだが・・・・

ドキュメンタリーよりも近い視点で描かれるニート生活。まあなんとも救いのない話が続き、ラストなにかが解決するわけでなく、でも映画は終わる。


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自分も1年間ニートになったことがあったので、映画を見ているとどうしてもニートの立場でみてしまう。でも他の人ってたぶんこのニートの主人公の心情はわからずにイライラするだけなのではないのか?とも思う。

自己嫌悪が自己嫌悪をよび、身動きがとれず、安全圏の中で日に日に自分を責めて精神を削っていくあの感じ。

映画を見て思ったのはこんなニートの心情を補足すればもっと普通の生活している人でも少しはニートの気持ちに寄り添える事ができるのではないのかな。

息が詰まるような日常の果てに主人公は走って逃げて、倒れ、ただただ、泣き叫ぶのだが、その先に救いがあって欲しいと思う。

映画を見て

「人は人を救いたいし、人に救われたい気持ちがあり、それがあることが希望につながる」

のだと思いました。これは多分自分の表現の原点でもあると思います。

それにしても、劇場がすんごく小さく、座席はソファーやイス。そして映画の最初に監督が挨拶。映画を見終わって、出口で挨拶している監督を見てビックリ!!

なんとニートの主人公を演じていたのは監督自身だったのです!!!!

そういえばエンドクレジットで同じ名前が何回か出ていました。
貴重な映画体験でした。

土曜はイロイロあったのでその事は改めて書きます。