アニメーションという表現の巻。
「ポ~ニョポ~ニョ魚の子~♪」なんて歌いつつ、自分はもう宮崎駿の作品は『千と千尋の神隠し』のグダグダな後半を見て以来、劇場でお金を払って見るのをやめました。
それはさておき、アニメーションって結構特殊な表現方法だなと改めて思う日々です。
もちろんイロイロなアニメーションはあるのですが、みんなが思いつく「アニメーション」はやはり絵で描かれた登場人物が動き、物語が展開していくものなのだと思います。
でもってそういう「アニメーション」を作るには、絵を描く技術、その絵を動かす技術、そして物語を作り構成していく技術が必要になってきます。
つまり一つの作品にとても多くの技術やセンスが複合的に組み合わさっているわけで、とてつもない想像力&創造力がないと成り立たないモノだと思います。
その中でも、絵が面白く、動きも面白く、そして肝心の物語が面白いモノなんて奇跡の産物の様に思います。
で、最近自分自分の中でこのバランス感覚が自分にピッタリで、大好きなアニメ監督がいます。
それは「湯浅政明」というアニメ監督です。
この人、「クレヨンしんちゃん」の作画監督などをしていた様で、躍動感のある作画がその筋ではとても有名だったようです。
で初監督作品『マインド・ゲーム』。これが最高です。アニメとしての躍動感、実験性、そして重なり合い日常に着地する物語。とにかく最高です。この映画を見るといつもラストは号泣してしまいます。
Mind Game予告編
http://jp.youtube.com/watch?v=XU4EfF85u60&feature=related
で、湯浅監督、『マインドゲーム』の次にwowo放映された『ケモノヅメ』を製作し、
最近またwowoで『カイバ』というTVシリーズもののアニメを作りました。
この『カイバ』という作品・・・・・とてもヤバい!!!!!!
DVDで二巻まで借りてみたのですが、これはヤバすぎます。(三話目から凄い)
『カイバ』公式web
http://www.wowow.co.jp/anime/kaiba/index.html
『カイバ』 Opening and Ending テーマ ←鳥肌ものです!!
http://jp.youtube.com/watch?v=QW_ueoa-1hg
記憶をデータ化できるようになった未来。記憶を新しい肉体に入れれば不老不死になり、さらに悪い記憶を消して、幸福な記憶をダウンロード。しかしそれが出来るのは金持ちだけで、ほとんどの人は肉体や記憶を売り飛ばされるような世界観。
そんなハードな設定なのに絵が初期の手塚治虫のように可愛らしくそのギャップがすごく、その背景も独特です。
正直思うに「攻殻機動隊」よりもリアルな世界観かもしれません。
このくらいオリジナルな世界観&物語がもっと出て欲しいと思います。
あと湯浅政明監督、前回の『マインド・ゲーム』もそうでしたが、一般的な知名度が低くて、こんな凄い作品ばかり作っているのに、みんな知らないんですよね。もったいない!!
今話題の変な歌を大量に宣伝を流すグダグダ・アニメや、深刻ぶって長台詞をウジウジ垂れ流すアニメなんかの数千倍すばらしいんだから!!
それとぜひ地上波でやって欲しい。唐沢家は衛生テレビ映らないからw