ブレードランナー・ファイナルカットの巻。

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見てきましたよ、「ブレードランナーファイナルカット」を。

いやはやすごかったですよ、これは。もう奇跡の芸術作品だと思います。この時代、このスタッフ、すべてがパーフェクトにそろってはじめて成り立つ最高傑作だと思います。

劇場で見ると、小さいテレビでしか見た事なかったので、いろいろ発見もあり、大音量なので効果音として入っているノイズも面白かったです。

で、知らない人にとってはチンプンカンプンだと思うので、説明すると、「ブレードランナー」とは25年前に制作されたSF映画で、完成前の試写ですげー評判が悪くて、公開されたバージョンは監督の意図とはそぐわないバージョンで上映された映画です。で、公開されたがすごく不評で当時は全く評価されなかった(涙)

が、しかしレンタルビデオなどで、少しずつ広まり、マニアが続出。世界中でカルト的な人気を得ていきます。で、ビデオで完全版やら監督がやりたかった方向性の最終版が作られたりしました。最終版は確か劇場で公開されたんですけど、当時の僕は見逃しているんですよね。


で25年経って未公開部分や追加撮影されたシーンを付け加え、さらに当時の特撮でど~しても見えてしまったピアノ線などをデジタル加工で処理したバージョンが今回二週間だけ劇場で公開された「ファイナルカット」なわけです。

詳しくはココを↓
http://eiga.com/special/show/1308


でこの映画、自分は小学4~5年の時にレンタルビデオで見てしまいました。実は当時から立ち読みが大好きで、いつもカッコ良いSFイラストが掲載されている雑誌「SFマガジン」に巡り会い、いつもSFっぽい挿絵やイラストを食い入る様に見ていたのですが、そこに圧倒的にカッコ良いイラストが掲載されていました。

それがビジュアル・フューチャリストシド・ミード氏のデザインイラストだったのです。あまりにもカッコ良かったので、氏の名前を覚え、代表作でもある映画「ブレードランナー」の名前を帰り道に口の中でひたすら繰り返し覚えました。

で当時テレビで新作映画がやるのが何年も先な時代、『バック・トゥー・ザ・フューチャー2』を見るために親に頼んで会員になったレンタル屋で、ブレードランナーを見つけ、小遣いを貯めてレンタルするわけです。

で見ましたよ。凄くショックでした。小学生だからイマイチストーリーがわからない所もあったのですが、暗い未来観や映像美、そしてデザイン。もうあまりにも圧倒的でやられてしまいました。

でも今思うとコレは小学生が見てはいけないモノだと思います。だって当時ドラえもんの影響で『未来=明るい』しか思いつかない小学生に、人工過密で酸性雨が降りしきり、新宿みたいな汚い未来だなんて、かなりの悪影響だと思います。自分がネクラ&内気なのはこの映画と兄が勧めた太宰のせいだと思っています。

レンタル屋のSFコーナーにあるので、興味のある人は絶対にオススメします。