新曲『ちいさな太鼓』をアップしましたの巻。

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 ようやく完成した新曲『ちいさな太鼓』をYouTubeをアップしました。ぜひお聴きください。

hirotec_ちいさな太鼓
https://youtu.be/EwYjSXwM9EQ

 この曲が出来るまでは長い道のりでした。そもそも9月にremix作業をしている途中で愛機Roland MC-307のパターンミュートボタンがボッコリと内側に凹んだまま治らなくなってしまいました。
 remix作業は凹んだボタンをペンチで割って、直接内部のボタンを爪楊枝で押すことで対応したのですが、やはり一番使うボタンのため、コレが無いとホントに不便。

 以前からバックアップ機を買わなくてはと思っていたので、これが良い機会だとヤフオク出品されている307を教えてもらい、オークションをスタート。
 長年307を使ってきたので、その使い込みの程度もボタンの黄ばみなどをみるとわかります。最初に追っていたヤツは黄ばみやタバコの焼け跡もあってイマイチな機体で、一応オークションやっていたのですが、ここで箱付きのほぼ未使用の307が改めて登場!!そちらを落とす事になりました。
 オークション最終日は妻から「娘は私が寝かしつけるから、オークションに集中して!!」と応援され、日本のどこかでオラと同じように307を欲しがっている相手とオークション対決。接戦を征して無事に落とす事が出来ました。

 後日きた307を箱から開けてビックリ。超ピカピカでホントに未使用の307だったのです。鍵盤も白いまま、ミュートボタンにはまだザラザラが残り、ツマミも固い。そもそも箱が付いている事自体が奇跡。この307は生産されてからいったいどこにいたのだろう?と不思議に思うほど新品同様な機体でした。

 そしてこの新品の307を見ると、今まで使ってきた307はどれだけ使い込んだモノなのかがわかりました。ボタンは使い込まれてピカピカに光っているもんね。

 さてさて古い307から音色や曲のパターンなど全データーを移植させ、新しい307での作業を開始。最初はBPMが遅いダークなビートを作っていたのですが、倍の拍のハイハットを打ち込んだら、ドラムンベースっぽいドラムパターンになり、その軽快なリズムに合わせて曲調もどんどんとポップなものになってきました。

 あれれれ?最初に思っていたものと大分違うぞ。気がつくとhirotec史上一番ポップな曲になってしまいました。

 相変わらず八小節のループの組み合わせなのですが、ループに飽きないように、四小節目や八小節目を微妙に変化を付ける工夫を取り入れたり、最後に出てくるポップなフレーズは八小節の旋律なのですが、フィルターを通すことで抜かれる部分が出来て、旋律が変わって展開を付けるなどなど、今まで307をイジリ倒して得たものをつぎ込んでいます。


 おかげさまで評判も良く、すこし停滞気味だった制作に勢いが付けばと思います。