メイキングオブ PV『ぼくのテクノ』の巻。

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7/16に発売されたhirotecの2枚目のアルバム『音のはやさで』、おかげさまで好評でありとても嬉しいです。
そんな中でアルバム2曲目『ぼくのテクノ』のPVが今週公開されました!!

hirotec ぼくのテクノ PV
http://youtu.be/oj8-LcQf6ck

みなさんご覧になりましたでしょうか?見てわかる通り、他のアーティストと違って超手作り感が満載なPVであります。

今回はこのPVがどうやって出来ているのかを書きたいと思います。

そもそも今回PVを作ろうかなと思っていた曲は別の曲で、タワレコ秋葉原店でのみ配布されている購入特典に収録されている『深海ラジオ』のPVのアイディアが最初にありました。
イメージとしてはラジオが海にポチャンと落ちてそのラジオから聴こえる音楽で魚が踊ったり楽器を弾いたり、DJしたり。そしてそれが深夜ラジオを聴いているうちに寝てしまった人の夢だったみたいな感じです。

がこの曲がアルバム収録候補に入らなくて、レーベルオーナーからPVを作るなら、アルバムのキーとなる曲で『ぼくのテクノ』が良いのではとなりました。

で『ぼくのテクノ』を何回も聴いているうちに打ち込みをしている主人公が打ち込んだ音によって空を飛んだりするアイディアが出て、それならば主人公は自分と同じ様に家族がいて生活の中から音楽のヒントを得て、打ち込んだ音が日常を広げるような感じにしたら面白い方向になると思いました。

じゃあ家族は自分がスターウォーズで大好きなチューバッカーとかポンキッキのムックみたいなかいじゅうの家族にしようと思い、そこからイメージが一気に膨らみました。

そして『ぼくのテクノ』を何回も聴いて場面と曲の展開を合わせるように絵コンテを描いていきます。だいたい絵コンテに一ヶ月くらいかかりましたかね。

絵コンテが出来たら、シーンンごとにキャラクターを画用紙に描き、透明なプラ棒を付けて紙人形を作ります(画像左)

背景は娘が色鉛筆で描いた絵を使っています。このPVは娘の絵がないとなりたたないもので、娘もPVの制作スタッフの一人ですw(画像中央)

背景と紙人形をライトテーブルに置き、ソレをカメラで撮影。三脚を支えるために娘が普段使っているイスが丁度良く重宝しました。(画像右)

ライトテーブルなので背景と紙人形が重なり独特の雰囲気になります。このアイディアはテレビでたまたま特集されていた藤城清治氏の影絵からヒントを得ました。


こうして素材作り→撮影→編集を繰り返し、繰り返し、繰り返し、仕事から帰ってきて、娘を寝かしつけ、皿洗いをしてから作業をし、ようやく形になりました。

いやはやこんな感じで、もっと丁寧に作りたかった部分は一杯あるのですが、時間も限られていて、出来る範囲で完成させる事を優先しました。が本当に時間がかかりました。

そんな苦労話を頭の片隅に残しつつ、改めてご覧になって下さい。

hirotec 『音のはやさで』好評発売中!!
http://www.elegantdisc.com/ELECD-28hirotec.html