シーンの顔の巻。

最近告知以外のブログを書いていないので、最近ふと思った事をつらつらと書きたいと思います。

最近すっかり日本語ヒップホップシーンに首ったけになっていて、以前のようにテクノを聴かなくなってしまったのですが、お隣のヒップホップのシーンを見ていると、テクノにはない魅力があるように思います。

それは作り手の顔が表に出ているということです。
特にラッパーはその最前線で、自分の音の顔となってラップをするし、この前観に行った友達のDJNGAくんのDJが話していたのですが、技を決めたら「ドヤ顔」しちゃうよねと、とにかく表現者の顔が表に出ているんですよね。

たぶんテクノも昔(ソニテク時代)はそうで日本のテクノシーンならば、ケン・イシイ石野卓球田中フミヤがそのシーンの顔の役割を果たしていたように思うし、ジェフミルズだってあの顔であのDJプレイで、さらにあの哲学的なんだか宇宙的なんだかよくわからないインタビューをしているから「宇宙人DJ」なんて呼ばれるようになったわけで。

確かにテクノやエレクトロニカは「匿名性」が今までの音楽とは違って画期的だったと評される所もあるけど、今までそのジャンルを聴いた事が無いような人にまで届ける事を考えると必要な事かなと思います。

ただこの前ケンイシイのインタビューで「東洋のテクノゴット」と言われていたまさにソニテク時代は、自分がやりたい事以上の事をレコード会社から求められていて、ソレが辛かったって話していたので、難しい所ですけどね。

もう少し作り手の人柄が出ても良いのかなって思います。

それにしてもあんな繊細な曲を作ったデリックメイの人柄があんなにファンキーだったと知った時はちょっとショックだったな~w

なんかのインタビューでこんな事を話していました。
「おい!!曲作りのコツを教えてやろうか?」
「まず裸になって体にオイルを塗りまくり、こうして腰を振るんだ・・・・・ハッハハ!!曲作りのコツなんか教えるわけないだろ!!」

多分全裸で一日で作ったと本人が話している「ヌードフォト」という曲のエピソードも半分冗談なんじゃないかと思います。

Rhythim Is Rhythim - Nude Photo (1987)
http://youtu.be/I7HiL2m63pQ

そんなデリックメイから一番影響を受けたのはこの曲かな↓
Rhythim Is Rhythim - Kaotic Harmony
http://youtu.be/EdN_1r6LSaA