田河水泡・のらくろ館に行ってきたぞの巻。
上手い具合に今日休みがとれたので、今日は音関係はお休みしてサイクリングへ。
そういやブログも自分のライブの事ばかりでしたもんね。
でどこに行ったかというと深川にある「田河水泡・のらくろ館」に行ったワケです。
(画像参照)
みなさん、「のらくろ」ってご存知でしょうか?
漫画家・田河水泡氏が描いた漫画で、1931年 (!!) に連載が開始された、身よりのいない黒い犬が犬の軍隊に入隊してドジをしつつ出世していくお話です。
たしか昔おじさんの本棚にあって、小学生のころ夏休みに父の田舎に行くと、よく読んでいた想いでがあります。
戦前・戦中の時代背景があり、一時期戦意高揚漫画と批判された部分もありつつ、でも登場人物の死や具体的な世情の比喩を避けた作品でもあります。
展示をみていると、娯楽の少ない、雑誌も回し読みして読むような時代に、子供たちを楽しませようと、まっすぐに作品に向かっている田河水泡氏の姿勢がわかります。
のらくろが正月帰る家がない話があるのですが、その話が掲載された後、「おかあさんも良いといってくれているので、のらくろ、僕の家にきても良いよ。」という手紙が一杯来たというエピソードがあり、涙もろい自分は涙目で展示を見ていました。
やはりまっすぐに作品や、表現、それを見ている人、聴いている人に向き合わないといけないと戒められる思いでした。
田河水泡氏の優しい眼差しが、原画の線に現れていたように思います。
最近手塚治虫を再読しているのですが、その手塚治虫が影響された漫画家なワケで、とんでもない存在ですよね。
ちなみにあの国民的まんが、「サザエさん」の作者長谷川町子は田河水泡の弟子だったとの衝撃的事実もわかり、あらためてその偉大さがわかります。
いやはやグットな休日サイクリングでした。