ブックオフにて思う漫画にしか出来ない表現の巻。

みなさんこんにちわ。ブックオフ・ヘビーユーザーのヒロテックです。

最近ブックオフで必ず探して立ち読む漫画があります。
それは土田世紀の「編集王」です。

あしたのジョー」を読んでボクサーになった主人公がボクサーをやめて、先輩のツテで週刊漫画雑誌の編集のバイトとして働くストーリーなのですが・・・・

これがもう滅茶苦茶熱い熱い漫画なのです。
元漫画家志望だった女性編集者が、仕事に疲れ、実家に返った時に漫画家を目指すキッカケになった「キャンディー・キャンディー」の見開きページ。

ベテラン漫画家がアル中を克服しながら、子供のころ死んだ弟を思い、最後に書いた漫画「あした」。

全裸でトイレ&子犬

などなど、とにかく熱い!!!そして号泣!!!

読んでいて思うのが、現実には無いかもしれないが、物語として人の哀愁と希望と熱い思いを描いたモノはやはり心を突き動かします。

あとたぶんこれは原作である漫画にしか出来ない表現なのかもしれません。
たぶんドラマとか映画にしてしまうと、キャラクターがヤリすぎだったり、感動シーンがくさくなってしまうし、テンションが高い所はしらけてしまうのかもしれません。

で、元々自分は熱く、テンションの高い濃い漫画(絵自体が濃い)が好きだったのだと気がつきました。

今スピリッツ連載中の高橋のぼる土竜の唄』とかテンションが高くて面白く、『僕』や『SEKIDO』で有名な山本康人の漫画が結構好みです。

上に上げた作品は、たぶんあの濃くテンションの高い絵で、テンションの高い語り口でないと成立しないものなのだと思います。
こっちが突っ込む余地を与えないくらいのテンションなのかな?

実は手塚治虫の漫画も、アニメやら実写ではその面白みは出せていないと思います。
読んでいる時は「うあ~~ヤバいな~」と思っていても、よく考えたら「え?それ変じゃない?」なんて思ってしまう所はあるけど、手塚漫画テンションで読ませてしまう部分が結構あるし。

漫画という表現のテンションでしか、語れない物語があるのだと思います。