芸術ってそんなに大したものではないぐらいの巻。

この前渋谷にある岡本太郎の『明日の神話』という壁画にイタズラで岡本太郎のタッチをまねた福島原発の絵が付け加えられていた事件が取り上げられておりまして。

見た時には「あ~日本にもセンスのあるイタズラする人がいるんだな~」
なんて思っていたら、ほどなくして犯人が発覚。

アート集団のChim↑Pomだったそうで、ソレを聞いて自分でもわからないのですが、妙にガッカリしてしまいました。

ガッカリの理由はともかく、この犯人の発覚を知らせるネットニュースにはしっかりと今回の事件の原画&その制作過程を記録した映像を流すChim↑Pom展の日時やら場所やらURLが書いてありました。

http://hara19.jp/archives/6635

うあ個展の宣伝として凄い宣伝効果だな~。でもそれってえげつないな~と正直思ったのですが、じゃあ「アート」って言われるものや「芸術」って言われるものがそんなに崇高なモノなのかしら?とも思いました。

何時の時代にもパトロンがいたり、バイヤーがいたり、世間をザワザワさせるスキャンダラスなモノやセンセーションな作品やら作家がいたわけで、下品なものと言ってしまえば、それまでのモノなんだろうなとも思います。

どうしても「芸術」、「芸術家」って言葉の響きから、崇高で超個性的でそれしか出来ない人で、生きている間はなかなか認められないとか、清貧だとか、耳を切っちゃうくらいの精神バランスとかを連想してしまうけど、世間とのバランスを取って上手くやる「やり手の芸術家」だっていると思うし、それが芸術でも良い気がする。ピカソとかそんな感じだったらしいし。

そうおもうと村上隆とかも全然OK!! 
アートシーン万歳!!

でも自分は好き嫌いではそういう方向性は嫌いだし、自分なりの日常を表現をしていきたいと思う。シーンとは全く関係ない、そんな表現が芸術でもいいと思う。